はるちさんの備忘録

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【映画感想】「ロン 僕のポンコツ・ボット」:本物の友情とは何か?

作品概要

「ロン 僕のポンコツ・ボット」
(アメリカ・イギリス/1時間47分)
英題: Ron's Gone Wrong
劇場公開日: 2021.10.22
ジャンル: SF
配給: ディズニー(20世紀FOX)

友達が欲しい少年と不良品の最新式ロボットが“本当の友情”を探して繰り広げる冒険を描いた長編アニメーション。ネット、写真、通話、テレビ、ゲームなどあらゆるデジタル機能に加えて乗り物としても使用でき、所有者の友達まで見つけ出してくれる最新式ロボット型デバイス「Bボット」。しかし孤独な少年バーニーのもとに届いたのは、オンラインにすら接続できない不良品Bボットのロンだった。友達の探し方もわからず空回りしてばかりのロンに、バーニーは“友だちの条件”を説明し、なんとか友だちを探してもらおうとするが……。


引用: 映画.com「ロン 僕のポンコツ・ボット」紹介ページ

感想(※ネタバレややあり)


アニメ映画ではあるが、デジタルに支配された現代社会に警鐘を鳴らす、メッセージ性のある作品だった。デジタルを挟まないと友だちになれないというシステム、承認欲求を満たしたいがための数字至上主義。デジタルで世界中の人とつながることが簡単にできるようになったが、そこでできた友だちのことをどれだけ知っているのだろう。


主人公の少年に届いたのは、オンラインにすら接続できない不良品のロボット。少年はそのロボットに「ロン」と名付け、友だちの条件を一から説明する。ロンにとっては、ここで初めて「友だち」という存在を知ることになるが、そのきっかけを作ったのが少年である。つまり、ロンは少年を「友だち」としてインプットしているのだ。だから、少年のために行動を起こすようになる。少年からすると、最初はありがた迷惑だったが、他のロボットとは何か違うロンに、だんだん面白さを感じ始める。自分のことを理解し、対等に話したり笑ったりすることができる。しまいには、修理され一般的なロボットになったロンに、少年は「こんなのロンじゃない!」と反抗。修理前のデータを探すという展開になる。


「本物の友情」とは何か?1人対大人数でなくてもいい。自分のことを理解してくれる、仮面を外した自分でも話すことができる人がたった一人いるだけでも、安心して生きることができる。ロンが不良品のポンコツロボットだったからこそ、少年は本物の友情を育むことができた。自分を理解してくれる友だちって、ほんの一握りだと思う。そういう友だちを大切にしていきたい。